監査報告書には監査人のサインと一緒に日付が記載されています。その日付が監査報告書日です。香港では監査報告書日はいつになるのでしょうか。
監査報告書日はいつなのか香港監査基準を確認してみます。
HONG KONG STANDARD ON AUDITING 700 Revised Date of the Auditor’s Report 49. The auditor's report shall be dated no earlier than the date on which the auditor has obtained sufficient appropriate audit evidence on which to base the auditor's opinion on the financial statements, including evidence that: (Ref: Para. A66–A69) (a) All the statements and disclosures that comprise the financial statements have been prepared; and (b) Those with the recognized authority have asserted that they have taken responsibility for those financial statements. |
監査報告書日は監査人が財務諸表に対する意見の根拠となる十分かつ適切な監査証拠を入手した日よりも前にはできないとあります。つまり、財務諸表に対する意見の根拠となる十分かつ適切な監査証拠を入手した日以後になります。
また、注記37a に「香港では取締役が財務諸表を承認した日よりも前の日付を監査報告書日としない」とあります。
37a In Hong Kong, auditors would not date the audit report earlier than the date on which the financial statements are approved by the directors. In practice, the date of the audit report may be earlier than the date of physical signature of the auditor's report. |
以下が監査を実施してから監査報告書が発行されるまでの流れになります。
注記の37aによると監査報告書日はドラフト監査レポートを取締役が承認した日以後となります。
実務上は実際にサインをした日よりも前の日付を監査報告書日とすることが多く、ドラフト監査報告書を会社(取締役)が承認した日を監査報告書日とすることが多いようです。
この表で言うと「4. ドラフト監査報告書を会社が承認」の日になります。
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