日本にはありませんが、香港、シンガポール、英国等、多くの国では会社秘書役という会社の機関が存在します。香港の会社秘書役についてご説明します。
香港では全ての会社は会社秘書役を任命する必要があります。
1. 会社秘書役の役割
・取締役会や株主総会の議事録の作成・保管
・会社法で定められた書類等の作成・保管・当局への提出
・取締役変更等の登記事項の変更に関する書類の作成・保管・当局への提出
2. 誰が会社秘書役になれるのか
個人、法人ともに会社秘書役になれますが以下の条件があります。
個人
・18歳以上の香港居住者
・取締役が会社秘書役を兼任することも可能ですが、取締役が一名の会社では会社秘書役と兼任はできません。
法人
・香港に登記住所がある会社または香港でビジネスを行っている会社
・会社秘書役サービスを提供する会社はTCSP (Trust and Corporate Service Provider) ライセンスを保有していること
(注)上記はPrivate companyの会社秘書役の要件です。
会社秘書役は会計事務所等に依頼することが多い
会社秘書役に会社のスタッフを任命することも可能ですが、例えば、登記事項の変更に関する書類等を作成するのも慣れていないと大変です。多くの会社は会計事務所や弁護士事務所に会社秘書役業務を依頼しています。
会社秘書役のご質問はこちらにどうぞ。お問い合わせ
Donnect Limited (TCSPライセンス No.TC007654)
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