香港の会計基準はHKFRS (Hong Kong Financial Reporting Standards) が適用されます。また、要件を満たした中小企業が適用できるHKFRS for PE (Private Entities) とSME-FRS (Small and Medium-sized Entity Financial Reporting Standard) があります。
香港の会計基準はHKFRSを使用します。また、要件を満たす中小企業はHKFRSより簡略化された会計基準を適用することが可能となっています。
1. HKFRS
HKFRS (Hong Kong Financial Reporting Standards) はHK|CPA (香港公認会計士協会) が公表しています。HKFRSはIFRS (国際財務報告基準)とほぼ同じ内容となっており、日本基準とHKFRSの主な差異は日本基準とIFRSの差異の部分になります。
HKFRSは以下の香港公認会計士協会のサイトで確認できます。
2. HKFRS for PE
HKFRS for Private Entitiesは IFRS for SMEsの香港バージョンです。IFRS for SMEs (中小企業向け国際財務報告基準)はIASB (国際会計基準審議会) が中小企業 (SME)のために作成したものです。HKFRS for PEを適用できるのは以下のような中小企業になります。
(a) 公的説明責任を有さず、かつ
(b) 外部利用者に一般目的財務諸表を公表している。外部利用者の例には、事業経営に関与していない事業主、現在及び潜在的な債権者、並びに格付機関が含まれる。
以下の香港公認会計士協会のサイトで確認できます。
3. SME-FRS
SME-FRS (Small and Medium-sized Entity Financial Reporting Standard、中小企業財務報告基準) はHKFRSを中小企業用に簡略化した基準で、香港独自のものです。
キャッシュフロー計算書、持分変動計算書は決算書に含まれません。
SME-FRSを適用可能な法人のパターンはいくつかあります。
例えば、プライベートカンパニーは以下の要件の二つを満たせば適用できます。
売上高:100,000,000香港ドル以下
総資産額:100,000,000香港ドル以下
平均従業員数:100人以下
以下の香港公認会計士協会のサイトで確認できます。
HKFRS for PEやSME-FRは、HKFRSより簡易になっており、例えば2019年1月1日以降開始の会計年度から適用されたリース基準 (HKFRS16) は適用されません。
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