香港の会社の課税所得にかかる税金をProfit taxと言います。Profit taxは日本でいうと法人税にあたります。香港の法人税率は何%でしょうか。
法人税の税率は2段階で8.25%と16.5%
香港の法人税率は2段階になっています。
2,000,000香港ドル以下は8.25%です。2,000,000香港ドル超は16.5%になります。
例えば、3,000,000香港ドル(約57百万円)の課税所得があった場合は、下記のように計算します。
2,000,000 x 8.25%=165,000
1,000,000 x 16.5%=165,000
合計で330,000香港ドル(約627万円)が税額になります。3,000,000香港ドルの利益で税金は330,000香港ドルですので実効税率は11%です。
この二段階税率が導入されたのが2018年です。最初に見た時は「会社を複数作って利益を分散させれば税率は8.25%でいける」と考えたのですが、そうはいかないようになっていました。
香港にグループ会社が複数ある場合は、そのうちの1社のみが2段階税率を適用できます。香港の他のグループ会社は2段階税率を適用できませんので16.5%が適用されます。
繰越欠損金の繰越期限なし
香港の税法について質問が多い項目を挙げておきます。
>交際費の損金算入限度額はありません。
>取締役の報酬を損金に算入するための一定の手続きはありません。
>繰越欠損金の繰越期限はありません。永久に繰り越すことができます。
>配当支払時に源泉税はありません。
>受取配当金は非課税
>キャピタル・ゲインは非課税
>オフショア所得は非課税
>VAT (消費税) はありません。
>日本の法人住民税に該当するものはありません。会社の課税所得に対して課税されるのはProfit Taxのみです。
<2021年2月19日のブログ記事の内容をアップデート>
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